【面接で困らないビジネス敬語マナー】尊敬語・謙譲語を使い分けて綺麗な言葉遣いをマスターしよう！

面接に限らず、様々なビジネスシーンで必要となる『敬語』について

「そんなの出来て当然！」と思う人が多いかもしれませんが、正しい敬語を理解してきちんと使用できている人は意外と少ないです。（新卒の学生だと一割にも満たないのだとか…）

そんな身近だけど遠い存在である『敬語』…
今一度おさらいして就職面接や就職後の職場で役立てよう！

まずは『尊敬語』と『謙譲語』の違いを知ろう！

面接での敬語は『尊敬語』と『謙譲語』のどちらを使用すればいいのか？
こんな質問をしている人を稀に目にします…

『尊敬語』と『謙譲語』の違いをきちんと理解していれば、こんな質問にはまず至らないはず。失敗しない為にも、まずは『尊敬語』と『謙譲語』の違いについておさらいしてみましょう。（※ちなみに答えは『丁寧語』も含め全部使うですよ～）

『尊敬語』とは主体（相手）を高めて敬意を表する言葉

『尊敬語』とは相手や相手の動作を高めて、話し手（自身）の敬意を聞き手（相手）へと表する言葉遣いです。例えば、「言う」の尊敬語は「おっしゃる・言われる」となり謙譲語は「申し上げる・申す」となります。「おっしゃる」は相手の行動・「申し上げる」は自身の行動って事ですね～

『謙譲語』とは主体（自分）を低めて相手への敬意を表する言葉

『尊敬語』が相手を高める表現なら、『謙譲語』は自身を低めて相対的に相手への敬意を表する言葉です。例えば、「聞く」の謙譲語は「うかがう・承る」となり尊敬語は「お聞きになる・聞かれる」となる訳です。こうやって考えると、両方使用するのが当たり前である事が理解できます。

面接で頻繁に使う敬語一覧

ここでは面接時に使用する事が特に多い『尊敬語』『謙譲語』の一例を紹介します。（※『尊敬語』と『謙譲語』の逆使用は絶対にダメだぞ！）

尊敬語一覧

∇思う⇒お思いになる・思われる・お考えになる
使用例：「○○についてはどうお考えになられますか？」

∇教える⇒お教えください・ご指導ください
使用例：「○○についてご指導いただけますか？」

∇見る⇒ご覧になる・見られる
使用例：「履歴書をご覧のとおり」

∇言う⇒おっしゃる・言われる
使用例：「○○様がおっしゃる通り」

∇する⇒なさる・される
使用例：「休日はどんな事をなさっていますか？」

謙譲語一覧

∇言う⇒申し上げる
使用例：「先ほども申し上げましたが」

∇もらう⇒いただく
使用例：「貴重な時間をもうけていただき」

∇聞く⇒伺う
使用例：「配属希望部署の雰囲気を伺ってもよろしいでしょうか？」

∇知る⇒存じ上げる
使用例：「○○については存じ上げています」

∇見る⇒拝見する
使用例：「先ほど拝見させていただきました」

二重敬語に要注意！

「おっしゃられました」や「いただけますでしょうか？」などの『二重敬語』の罠。自分では丁寧に振る舞っているつもりが、いつの間にかマヌケになってしまっているので要注意。

「です」「ます」がダブると基本的にNG

二重敬語の失敗例のほとんどが「です」と「ます」の二重活用です。
「いただけますでしょうか？」に関しても、見事に「です」「ます」を二重活用しています。

「おっしゃられました」に関しては「です」「ます」にはなっていませんが、「おっしゃる」は尊敬語であり「れる」は尊敬語の助動詞なので、二重敬語になってしまいます。

ただし、二重敬語になっても問題ないものも存在する…

「お召し上がりになる」「お伺いする」などは古くから習慣化されている事もあって、『二重敬語』にならない特例的な言葉です。あれはダメなのにこれはＯＫ…（日本語って難しい）

言葉遣いが与える相手への印象は意外と大きい…

敬語に限らず、言葉遣いが与える相手への印象は、想像以上に大きいです。

そもそも言葉遣いというものは普段の習慣から形成されるもの…
本番直前で焦る事の無いように、普段から綺麗な言葉遣いを心がけるのが一番です！

身近だけど遠い存在…
本日は『敬語』についてのお勉強でした。

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